補修塗装について

当店ではカスタムペイントの他に、ヘコミ、キズなどの補修塗装も承っております。

タンク、フェンダーなどの金属のヘコミは板金→パテ→補修塗装。
カウルなどの樹脂のキズはパテ→補修塗装。ABSなどの熱可塑性樹脂(加熱によって軟化する樹脂)の割れは溶着で溶かして着けてからパテ→補修塗装。
FRPの割れは、割れ箇所を薄く削り表と裏よりFRPを貼り付け→パテ→補修塗装。

大まかにはこのような流れの作業となります。補修はケースバイケースですので現物を見てからどのように治すか判断し、細かくご説明をさせていただいた上での受注となります。

補修塗装には欠かせないものとして調色があります。治す部分と同じ色に塗料を配合しなければなりません。
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自動車の純正色はこのような見本帳が塗料会社各社より毎年出ています。裏を返せば各色の調色レシピが書いてあります。
自動車の板金補修業者は通常色番号を元にこれらから調色レシピを検索し、色を作ることができます。

しかしバイクにはこのような色見本帳はありません。理由としては通常自動車のバンパーなどの部品は発注すると塗られていない状態の部品として届くため
必ず塗らなければならないけど、バイクのタンクやカウルなどの部品はメーカーに新品を発注すると塗装済みの状態で届きます、部品を変えさえすれば塗る必要はないのです。
何より絶対数としてバイクは趣味の乗り物ですから自動車に比べて需要が少ないので、わざわざ手間をかけて色見本帳なんかは作ってくれないというわけです。

つまりバイクの調色レシピはそれぞれ補修業者が独自に作るしかないのです。

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当店ではこれまでにやらせていただいた仕事で、独自に作った調色データを保管しています。
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これはハーレーの純正色の一部。
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各個体それぞれ同じ色でも微妙に違う場合もあるし、経年によって変色もありますからこれらのデータを元に、さらに毎回調整を加えて調色しています。
100%同じ色にはなり得ません、あくまで〝近い色〝です。しかし違和感が生まれない精度には毎回努力しています。

経験を重ねることで、この色とこの色を合わせればこの色ができる、このシルバーのわずかな青みはこれをこの分量足せばできる、というような判断ができるようになって最初に比べれば随分楽になりました。
しかしバイクの色というのは構成的に複雑なものが多く、未だに初めて作る色は苦労させられます。

バイクにはキャンディーカラーも多く使われています。キャンディーとは簡単に言えば下にシルバーを塗ってその上に半透明のカラーを塗ることで奥行きのあるメタリックになる色です。
単純にシルバーの上にキャンディーカラーならまだいいのですが、下地のシルバーに色をつけてある色も多く存在します。
例えば近年のカワサキキャンディーライムグリーンなどは、下地に青緑のシルバーメタリック、上にイエローの半透明のキャンディーカラーを塗って、合わせた色でライムグリーンとして見えるという色になっていたりします。
もはやこうなると手探り状態で探っていくしかありません(汗)

最近は90年代のレーサーレプリカなどのカウル補修も増えてきました。もうパーツもステッカーも新品はメーカーから出ないですからどうにかして治すしかありませんね。
キズなどがステッカー部にも達していた場合、ステッカーの厚みなども塗装で再現するようにして治すことにしています。ステッカーの色はプリントの色なので塗装用の塗料で調色することはまた難しいのですが、違和感の生まれないように頑張っています。

お困りでしたらまずはご相談ください。ご予算に応じてベストな方法を提示させていただきます。

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by ton-uppaint | 2017-12-14 05:22 | その他

ZRX1200タンク 色変え

カワサキZRX1200のタンク、内部のサビがかなりひどかったようで運良く残っていた別の色の新品タンクを塗り直してほしいというご依頼です。

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ベースのブラックパール、ラインのバイオレットブルーメタリック、ラインステッカーのシルバーとゴールドを全て調色して塗っています。


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こちらは元のタンク、見た目はまだ良さそうですが中はサビサビです。新品見つかってよかったですね。

ラインのバイオレットブルーは表面にチラチラとメタリックが光って難しい色でした。カワサキは昔も今も凝った作りの色が多くて塗装屋泣かせなのです(汗)。


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by ton-uppaint | 2017-12-13 18:55 | その他

VF750F 〝Fast Freddie〝 AMA SuperBike Racer Replica 完成

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今回の元になったカウルは別の色だったので、ベースから全て塗り直しています。

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FフェンダーはVF1000RのF廻りを移植されるとのことで、VF1000RのFフェンダーをワークスの薄いフェンダーに近づけるためにカット、前半分は左右も幅詰めして
再度溶着しています。軟質樹脂だったために極力パテを使わないように樹脂を溶かし盛り付け、削り出して整形しています。

完成画像は撮り忘れました(汗)

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カウルのダクトはペイント後に切り抜いて軽く熱をかけながら内側に曲げ、裏からアルミ板を当ててリベットで固定。

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当時の写真、これはフレッドマーケル車ですが当時のAMAに出走していたHRCの車両は大体ここにダクトが開けてあったようです。
細かい資料がなくてまいりましたが、リベットがペイントされていない、ダクトの横の壁がアルミ色、車両ごとにダクトの開口の深さがバラバラであることから
おそらくペイント済みのカウルがチームに支給されて、それにチームが後からダクトを加工したものだと予想し、このような作り方をとりました。

ほぼ外装は完成!なのですが、あと一点。スクリーンがありません。
オリジナルのスクリーンはあるのですが純正はブラックスモーク色、AMAレーサーのスクリーンは形状こそ純正と同じように見えますが透明なのです。
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調べたところ全面クリアーの純正形状のスクリーンは社外品も含めて見当たりませんでした。
スクリーンが黒かクリアーかでかなり印象がちがいますからね〜、複雑な形状ではないので暇をみて作って見ようかと思っています。
うまくいくかは…わかりません(汗)


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by ton-uppaint | 2017-12-13 18:36 | CUSTOM PAINT